- ダッチオーブンが錆びてしまった!
- 錆びを落とすことは出来る?
- ダッチオーブンの正しい保管方法も知りたい!
この記事ではこんな方に向けて、ダッチオーブンが錆びてしまったときの対処方法をお伝えします。
実は僕も、一度だけコールマンのダッチオーブンを酷く錆びさせてしまったことがあります。確かその日は一晩中バーベキューしながら飲んで、次の日の朝から仕事。ダッチオーブンにローストチキンの脂やら塩をそのまま放置してしまい・・・見事に錆びだらけに。すまんかったダッチオーブンよ!
しかしそのときは以下の方法で錆びから復活させることが出来ました。
- 金ダワシで表面の錆びをこする
- 亀の子タワシで錆びを落としていく
- 水で洗い落す
- 火にかけ完全に乾かす
- 冷めないうちにオリーブオイルを塗りこむ
- 白い煙が出るまで表面を熱し、冷めたらしまう
この通りにやれば大体の錆びからダッチオーブンを救うことが出来るはず。
ダッチオーブンについてしまった錆びを落とす方法、錆びさせない使用方法・保管方法について詳しくご紹介していきます。
ダッチオーブンの錆びはこうやって落とす!
タワシで錆びを落とす
ダッチオーブンについてしまった錆びの落とし方はずばり「タワシでこする」です。それだけかい!と思われるかもしれませんが、それだけです。決してメラミンスポンジとか使わないでください!メラミンスポンジ、つまり激落ち君。彼はあまりの固さのため触れるもの全てを傷つけてしまうのです・・・。
全て傷つけるは言い過ぎですが、激落ち君は本当に固いんです。鉄と同じくらいの固さらしいのでダッチオーブンに使用してしまうとダッチオーブンの表面に傷がついてしまい、結局錆びの原因になってしまいます。
あと食器用洗剤もNG!鋳鉄製のダッチオーブンに洗剤を使ってはいけません。
洗剤を使用してしまうと、表面に染み込んだ油が落ちてしまうためこれまた錆びや焦げ付きの原因となります。
というのが一般論ですが、錆び落としの場合はこのあと油を塗りこむのだからいいのでは?という気もします。誰か試して教えてください。
ダッチオーブンの錆びを落とす時は亀の子タワシを使います。普通のたわしですね。
これでも落ちない頑固な錆びの場合は金タワシを使用してください。
錆びをなでるように優しくこすります。力をいれないよう注意してください。僕のダッチオーブンもかなり酷い状態まで錆びてしまい、もうダメかも、と思いました。でも思い切って金タワシでこすったら落ちてくれたので、大体の錆びは大丈夫だと思います。
錆びが落ちたら水気を飛ばし油を塗る
錆び落としが終わったらいつも通り、水分を飛ばして油を塗りこんでいきます。
ダッチオーブンの乾燥方法ですが、自然乾燥は行いません。焚き火の火やガスコンロの炎で一気に乾かしていきます。自然乾燥を待っていたらまた錆びの原因になってしまいますからね。煙が出るほど熱してOK。本体だけでなく蓋も同様に熱します。
表面が完全に乾いたら油を塗ります。このとき使用するのは無塩の油。オリーブオイルが一般的ですが、なければサラダ油でも大丈夫です。実際使ったことありますがなんともなかったです。サラダ油に塩入ってるって聞いたことないですしね。バターやマーガリンは使えません。
油を塗ったら再度、火にあてて乾かしていきます。油からも白い煙が上がりますがそれくらいでOK。表面に塗った油が乾いたかなー、というくらいで完了。この作業をしっかりやらないとものすごくべたべたします。僕は何度か忘れてべっとべとのダッチオーブンにどきっとしたことがあります。
ダッチオーブンの油を塗る作業って実は奥が深いようです。黒錆びがどうとか、炭化被膜がどうとか、完全に理科の世界でした。もうちょっと勉強してから、かみ砕いて説明できるようにしておきます・・・!
ダッチオーブンが冷めたら収納袋にしまう
ダッチオーブンが完全に冷めたら収納袋にしまいましょう。
しまうとき、袋にダイレクトにいれてもいいんですが、僕は古タオルでくるむようにしています。

ダッチオーブンの底は油が焼き切れて錆びやすい。
ダッチオーブンは衝撃に弱いんです。屋外で使うことがほとんどなので、コンクリートの地面や小石のうえにぽんっと置いた時の衝撃で割れないようにするための保護です。あとカンカンに熱したダッチオーブンを冷めきる前にさっさとしまいたい時にもタオルがあればなんとかなります。ダッチオーブンの正しい保管方法はダッチオーブンは使用後が肝心!正しい洗い方、お手入れ、保管方法をマスターしようの中で詳しく説明しています。
ダッチオーブンを錆びから守るには?
そもそもダッチオーブンを錆びないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
- 使用後はしっかり水分を飛ばして油を塗る
- 乾燥した場所に保管する
結局この二点をしっかり守るということに尽きると思います。
ダッチオーブンは化学です
使用した後に油を塗り熱することで油が炭化するそうです。炭化した膜が錆びから守ってくれるんですって。あと、ダッチオーブンについて困ってしまうのは赤錆びで、買った後にやるシーズニングは黒錆びをつけるためのものだそうです。黒錆びが付着した状態だと赤錆びの発生が抑えられるから、あえて黒錆びをつけるということ。この黒錆びは口から人体に入っても悪影響がないそうです。
- 鉄の表面を熱すると空気に反応して黒錆びが出来る
- 油を炭化させると炭化被膜が出来る
⇒二重の膜でダッチオーブンの焦げ付き、赤さびを防ぐ
化学ですね!ダッチオーブンは化学なんですよ。そして僕は化学者じゃないのでちょっと間違ってるかもしれません。「科学 化学 違い」でググったくらいです。
とはいえダッチオーブン歴は長いのでその点はご安心ください!
ダッチオーブンはきちんと保管すれば一生もの
ダッチオーブンの錆びの落とし方について解説してきました。
ダッチオーブンが錆びてしまったら!
- 金ダワシで表面の錆びをこする
- 亀の子タワシで錆びを落としていく
- 水で洗い落す
- 火にかけ完全に乾かす
- 冷めないうちにオリーブオイルを塗りこむ
- 白い煙が出るまで表面を熱し、冷めたらしまう
ダッチオーブンがもし錆びてしまっても上記の通りにやればきっと元通りになるはず。慌てずにキレイにしてあげてくださいね。
ダッチオーブンは大切に使えば一生使えると言われています。ダッチオーブンに限らずキャンプ道具は使い込んでいくことで愛着が増していきます。そんな道具に囲まれて過ごすキャンプ場でのひととき。想像しただけでもワクワクしますよね。あなたのダッチオーブンも、そんな風に育ててください!