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一眼カメラの大きな楽しみの一つが「レンズ交換」です。レンズを変えると、写る範囲が変わるだけでなく、写真の雰囲気そのものを大きく変えることができます。
「レンズにどんな種類があるのかよくわからない」
「レンズに書いてある数字や記号の意味がわからない」
そう感じる方も多いかもしれません。この記事では、レンズ選びの第一歩として、基本的な知識と代表的なレンズの種類を分かりやすく解説します。この記事を読めば、レンズ選びがもっと楽しくなるはずです。
目次
1. まずはレンズのスペックを読み解こう
レンズ本体には、RF24-105mm F4 L IS USM
のように、様々な数字やアルファベットが書かれています。全てを覚える必要はありませんが、特に重要な2つのスペックだけは押さえておきましょう。
① 焦点距離(〇〇mm):写る範囲を決める
これはレンズの性能を示す上で最も基本となる数値で、どれくらいの範囲(画角)を写せるかを表しています。
- 数値が小さい(例:24mm):広い範囲を写せます(広角)。
- 数値が大きい(例:105mm):狭い範囲を大きく写せます(望遠)。
24-105mm
のように範囲が示されているレンズは「ズームレンズ」と呼ばれ、一本で写る範囲を自由に変えられます。一方、50mm
のように数値が一つだけのレンズは「単焦点レンズ」と呼ばれ、ズームはできませんが、画質が良く、背景がボケやすいという特徴があります。
② 開放F値(F〇〇):レンズの明るさとボケ量を決める
F値は「絞り」の回でも学びましたが、レンズスペックに書かれているF値は、そのレンズが最も絞りを開いた状態(開放)の数値、つまり「そのレンズがどれだけ光を多く取り込めるか」を示します。
- F値が小さい(例:F1.8, F2.8):光をたくさん取り込める「明るいレンズ」。暗い場所での撮影に強く、背景を大きくぼかすことができます。
- F値が大きい(例:F4, F5.6):F値が小さいレンズに比べると暗くなりますが、その分、小型で手頃な価格のものが多くなります。
一般的に、開放F値の数値が小さいレンズほど、高性能で高価になる傾向があります。
2. レンズの種類と得意な被写体
レンズは、その「焦点距離」によって、大きく4つのタイプに分けられます。それぞれの特徴と、どんな被写体を撮るのに向いているのかを見ていきましょう。
① 広角レンズ(目安:~35mm)

人間の視野よりも広い範囲をダイナミックに写すことができるレンズです。
- 特徴:遠近感が強調され、空間の広がりや雄大さを表現できます。
- 得意な被写体:風景、星空、建築物、狭い室内での撮影など。
② 標準レンズ(目安:50mm前後)

人間の視野に最も近い、自然な見た目で写るレンズです。「標準」という名の通り、非常に使いやすく、様々な場面で活躍します。
- 特徴:見たままの自然な遠近感で、クセのない描写が魅力です。
- 得意な被写体:スナップ、ポートレート、テーブルフォトなど、ジャンルを問わず使えます。
③ 望遠レンズ(目安:70mm~)

遠くにあるものを、ぐっと引き寄せて大きく写すことができるレンズです。
- 特徴:遠くのものを大きく写せるだけでなく、背景を整理して被写体を際立たせる「圧縮効果」という特徴もあります。
- 得意な被写体:運動会、野鳥、飛行機、動物園の動物、ポートレートなど。
④ マクロレンズ

被写体に非常に近づいて、細部まで大きく写し出す「接写」に特化したレンズです。
- 特徴:一般的なレンズではピントが合わないほど被写体に寄ることができます。
- 得意な被写体:花、昆虫、水滴、アクセサリー、料理など。
まとめ:レンズを知れば、撮りたい世界が広がる
今回は、レンズ選びの基本となる知識と種類について解説しました。
- レンズ交換は、一眼カメラの大きな楽しみの一つ。
- レンズスペックの「焦点距離」と「開放F値」が特に重要。
- レンズには「広角」「標準」「望遠」「マクロ」といった種類があり、それぞれ得意な被写体が違う。
例えば「壮大な風景を撮りたい」なら広角レンズ、「子どもの運動会で活躍する姿を撮りたい」なら望遠レンズが活躍します。
まずは、今持っているレンズで色々撮ってみて、「もっと広く写したい」「もっと大きくボケさせたい」と感じた時が、新しいレンズを探す良いタイミングです。この記事を参考に、あなたの撮りたい写真に合った一本を見つけてみてください。