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【カメラの基礎】はじめの一歩!デジタルカメラの「基本の基本」を徹底解説

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カメラの基本の基本

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「これからカメラを始めたい!」

「念願の一眼レフ(ミラーレスカメラ)を手に入れた!」

そんなワクワクした気持ちでカメラを手に取ったものの、たくさんのボタンやダイヤル、聞き慣れない専門用語を前に、少し戸惑っていませんか?

「何だか難しそう…」と感じてしまう気持ち、とてもよく分かります。

私も初めてデジタルカメラを持ったときは何がなにやら全く分かりませんでした。

でも安心してください、最初から全てを完璧に理解する必要はありません。いくつかの基本的なことさえ押さえれば、写真は驚くほど変わります。

そして何より、カメラがもっともっと楽しくなります。

この記事では、写真撮影における「基本の基本」を一つずつ丁寧に解説していきます。一緒に写真撮影の基礎をマスターしましょう!

1. カメラとレンズの役割を知ろう

まず、ほとんどのデジタル一眼カメラやミラーレスカメラは、「ボディ」と「レンズ」という2つのパーツで構成されています。

ボディ(カメラ本体)

写真を記録する、いわばカメラの頭脳であり心臓部です。光を電気信号に変える「イメージセンサー」という非常に重要な部品が内蔵されています。設定を変更するボタンやダイヤル、撮影した写真を確認する液晶モニターもここに付いています。

レンズ

カメラの「目」の役割を担う部分です。レンズを通して光を集め、イメージセンサーに届けます。このレンズを交換できるのが一眼カメラの最大の魅力。写る範囲(画角)を変えたり、背景をきれいにぼかしたりと、レンズを変えるだけで写真の表現は無限に広がります。

レンズに書いてある「〇〇mm」って?

これは「焦点距離」というレンズの性能を示す数値です。今は難しく考えず、このように覚えておきましょう。

  • 数値が小さい(例:16mm, 24mm)広角レンズ
    • 広い範囲を写せる。風景や建物などに。
  • 数値が大きい(例:85mm, 200mm)望遠レンズ
    • 遠くのものを大きく写せる。運動会や野鳥などに。
  • 50mm前後標準レンズ
    • 人間が見た視野に近い自然な写り。

まずは焦点距離の違いでどのように写真が変わるのか、何枚も撮りながら試してみましょう。

慣れればすぐに感覚的に理解できるようになってきます。

2. 写真の明るさを決める3つの要素「露出」

写真撮影は、ひと言でいえば「光をコントロールする技術」です。カメラは、適切な量の光を取り込むことで、ちょうど良い明るさの写真を作り出します。この写真の明るさのことを「露出(ろしゅつ)」と呼びます。

そして、この露出を決めているのが、以下の3つの要素です。

  1. 絞り(しぼり):光の通る"道"の広さ
  2. シャッタースピード:光を"取り込む"時間の長さ
  3. ISO感度(いそかんど):光を"増幅"させる能力

この3つの関係は、よく「コップに水を溜める」ことに例えられます。

  • 絞り
    • 蛇口のひねり具合(道の広さ)
  • シャッタースピード
    • 蛇口をひねっている時間(時間の長さ)
  • ISO感度
    • 水圧(増幅能力)

蛇口を大きくひねれば(絞りを開ける)、短い時間で水が溜まります。逆に、蛇口を少ししかひねらなければ(絞りを絞る)、同じ量の水を溜めるのにも長い時間が必要になりますよね。

この3つの要素は、今後の記事でそれぞれ詳しく解説しますが、今は「この3つのバランスで写真の明るさが決まるんだな」ということだけ、頭の片隅に置いておいてください。これが分かると、カメラの仕組みの理解がぐっと深まります。

3. まずはカメラ任せでOK!「撮影モード」を使ってみよう

「露出の3要素は分かったけど、全部自分で設定するのは大変そう…」 もちろんです。

そこで活躍するのが「撮影モード」です。カメラの上部にあるダイヤル(モードダイヤル)で切り替えることができます。

AUTO(オートモード)

全てのカメラに搭載されている全自動モードです。絞り、シャッタースピード、ISO感度、ピント合わせまで、全てカメラがその場の状況を判断して最適な設定にしてくれます。 まずはこのモードで、シャッターを押す楽しさを存分に味わってください。「きれいだな」「面白いな」と思ったものを、どんどん撮ってみましょう。

P(プログラムオート)

「オートは卒業したいけど、マニュアルはまだ不安」という方に最適なのがこのモード。 写真の明るさ(露出)はカメラが自動で決めてくれますが、後述する「ホワイトバランス」や「露出補正」など、色合いや微調整は自分で行うことができます。オートからのステップアップにぴったりのモードです。

A (Av)(絞り優先オート)

背景をぼかした、いわゆる"プロっぽい"写真を撮りたいならこのモードです。 絞りの値(F値)を自分で決めると、それに合わせてカメラが最適なシャッタースピードを自動で設定してくれます。絞りの値を小さくするほど、背景がよくボケます。ポートレート(人物撮影)や花などを撮るときに大活躍します。

S (Tv)(シャッタースピード優先オート)

動いている被写体を撮りたいときに使うモードです。 シャッタースピードを自分で決めると、それに合わせてカメラが絞りの値を自動で設定してくれます。速いシャッタースピードに設定すれば、動き回る子どもやペット、スポーツ選手の動きをピタッと止めたように写せます。

4. 主役にピントを合わせる「オートフォーカス」

どんなに素敵な構図でも、ピントが合っていなければ写真の魅力は半減してしまいます。ピントとは、写真の中で一番くっきりと見せたい部分のことです。

今のカメラは非常に優秀な「オートフォーカス(AF)」機能が搭載されており、自動でピントを合わせてくれます。その操作はとても簡単。

シャッターボタンを「半押し」する

これだけです。シャッターボタンを軽く、半分だけ押し込むと「ピッ」という電子音と共に、ファインダーや液晶モニターの中の四角い枠(測距点)が緑色に点灯し、ピントが合ったことを知らせてくれます。ピントが合ったら、そのままボタンをグッと最後まで押し込んで撮影します。

この「半押し」の感覚は、カメラを扱う上で非常に重要です。いきなり最後まで押し込むのではなく、「半押しでピントを合わせる → さらに押し込んで撮影する」という二段階の操作を、指に覚えさせてしまいましょう。

まとめ:知識より実践!カメラを持って出かけよう!

今回は、カメラの「基本の基本」について解説しました。 少し情報量が多かったかもしれませんが、今すぐ全てを暗記する必要はありません。

  • カメラは「ボディ」と「レンズ」でできている
  • 写真の明るさは「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」で決まる
  • まずは「オートモード」や「Pモード」でOK
  • ピント合わせは「シャッターボタン半押し」

まずはこれだけ覚えて、カメラと一緒に外に出てみてください。そして、とにかくたくさんシャッターを切ってみてください。それが上達への何よりの近道です。

「なぜこんな風に写るんだろう?」 「もっとこう撮りたいな」

次回からは、今回ご紹介した「露出」や「絞り」といった各項目を、さらに一歩踏み込んで詳しく解説していきます。

あなたのカメラライフが、今日からもっと豊かで楽しいものになることを願っています。

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youhei

◆写真歴8年の週末フォトグラファー
◆キャンプ歴12年のアウトドア好き
風景写真やネイチャーフォトを撮影しています。
日本各地の撮影地情報や使用したカメラのレビューを発信します。

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